歌の練習を始めた当初、発声法を調べると、いろいろな名前が出てきました。
ただ、統一された定義は無いようで、独学の私には整理しづらい部分がありました。
何を指針に練習すればいいかわからず、困ってしまったんです。
そこで考えたのが、今回の内容です。
今回の内容は、歌い方を整理して、練習の指針とするためのものです。
これが正しいミドルボイスだ!というものではありません。
このミドルボイスで歌うために、私が意識していることもお伝えします。
ぜひ、最後までご覧ください。
では、スタートです。
私が意識しているミドルボイスとは
私は、音域をザックリと4つに分け、それぞれの音域に対応した発声法を定義しています。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/1-5-1024x538.png)
私が意識しているミドルボイスとは、中音域に対応した発声法です。
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![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/2-4-1024x538.png)
注意点は、声帯の厚みを決める時に、筋肉部分の振動を、一部残すことです。
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中間の厚さの状態の声帯の長さを変化させることで、その声帯で出せる中間の音域で音程を変化させます。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/4-5-1024x538.png)
そして、その振動する筋肉部分の残し方により、多くのバリエーションを作れます。
振動する筋肉部分を多く残せば、その分重くなり、中音域の中でも低い音域を歌えます。
一方、振動する筋肉部分をあまり残さなければ、その分軽くなり、中音域の中でも高い音域を歌えます。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/5-5-1024x538.png)
また、声帯同士がしっかりと接触するので、地声に聞こえる声になります。
地声として、中音域から高音域まで発声法を引っ張る可能性もあります。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/6-4-1024x538.png)
さて、私が意識しているミドルボイスの定義はこれだけです。
ただ、このミドルボイスで実際に歌うためには、その状態の声帯を、上手く振動させなければなりません。
そのために、私が意識しているポイントは、下記の3つです。
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他の発声法と比較しながら、1つずつ解説します。
ポイント:息の量
最初のポイントは、息の量です。
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このミドルボイスでは、中間の厚さの状態の声帯の長さを変化させます。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/7-4-1024x538.png)
つまり、発声法の中では、多少軽い状態の声帯を振動させるということです。
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それだけを考えれば、ミドルボイスの状態の声帯を振動させるために必要な息の量も、発声法の中で中間です。
ただ、ファルセットは、声帯同士の接触が妨げられます。
その分、息が漏れるということです。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/9-3-1024x538.png)
なので、私が意識しているミドルボイスの息の量は、ヘッドボイスよりも多く、チェストボイス、ファルセットよりも少ない量です。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/10-6-1024x538.png)
ただ、ミドルボイスはバリエーションを作れます。
つまり、どれだけ薄くするかによって、声帯の重さも変わるので、必要な息の量も変わります。
振動する筋肉部分を多く残せば、その分重くなるので、息の量を増やします。
逆に、 振動する筋肉部分をあまり残さなければ、その分軽くなるので、息の量も減らします。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/11-6-1024x538.png)
これは、先程の、ヘッドボイスよりも多く、チェストボイスよりも少ない量の中で、さらに細かく変えるということです。
ポイント:声帯閉鎖
次のポイントは、声帯閉鎖です。
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このミドルボイスでは、中間の厚さの状態の声帯の長さを変化させます。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/12-5-1024x538.png)
声帯の長さを変化させるために必要な筋力は、発声法の中で中間です。
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![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/13-5-1024x538.png)
ただ、地声として、中音域から高音域まで発声法を引っ張る可能性があります。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/14-5-1024x538.png)
その場合は、声帯を最大限伸ばす可能性が高く、その分長さを変化させるための筋力を増やします。
また、このミドルボイスでは、バリエーションを作れます。
つまり、声帯の厚みが変化するので、長さを変化させるために必要な筋力も変化するということです。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/15-5-1024x538.png)
振動する筋肉部分を多く残せば、その分長さを変化させるための筋力を増やします。
一方で、振動する筋肉部分をあまり残さなければ、その分長さを変化させるための筋力を減らします。
これらを、場合分けして考えるのは大変です。
なので、私がこのミドルボイスで歌う場合は、声帯で振動を作りにくくなった時に、声帯閉鎖の意識を強めます。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/16-5-1024x538.png)
私の経験として多いのは、脱力を意識し過ぎるあまり、緊張させるべき筋肉も脱力してしまっている場合です。
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![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/18-4-1024x538.png)
上手く振動を作れない場合は、声帯閉鎖を意識すると改善できるかもしれません。
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ポイント:喉頭の下側の筋肉
最後は、喉頭の下側の筋肉です。
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このミドルボイスでは、地声として、中音域から高音域まで発声法を引っ張る可能性があります。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/17-5-1024x538.png)
その場合、声帯を最大限伸ばす可能性が高く、その分長さを変化させるための筋力を増やします。
言い換えれば、喉頭の位置を固定している上側の筋肉の力も必要になる可能性があるということです。
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なので、私がこのミドルボイスで歌う場合は、喉頭の位置を固定している下側の筋肉にも力を入れることを意識します。
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その程度は、持ち上げる力とバランスを取れる程度です。
対抗する力として、喉頭の位置を固定している下側の筋肉にも力を入れることで、喉頭の位置を維持し、声帯を最大限伸ばせるようにします。
![本文の内容をイラストで表しています。](https://singingnote.com/wp-content/uploads/2023/12/18-5-1024x538.png)
また、これは、喉頭の位置を固定している上側の筋肉に、間違えて力を入れてしまった場合の対策にもなります。
まとめ
まとめです。
その定義とは、声帯の長さの変化と声帯の厚みの変化を意識して歌う発声法でした。
私は、今回お伝えした内容を特に意識して、中音域を歌っています。
ぜひ、意識して練習してみてください。
では、今回の記事は、これで終わりです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。